エチレンプラント(読み)えちれんぷらんと

世界大百科事典(旧版)内のエチレンプラントの言及

【石油化学工業】より

…この時期,通産省は日本の石油化学工業は過当競争をしすぎていると判断したため,67年に石油化学企業の乱立を整理し,国際競争力のある少数の企業を育成するため,新設エチレン生産設備に対する30万t基準を打ち出した。この基準の設定により,自然に新たな設備投資を行う企業数は減るものと通産省は期待したが,逆にこの基準は各企業の生残りを目的とする設備投資を刺激することとなり,1960年代後半から70年代初期にかけて空前の設備投資ブームが生じ,9基の30万tエチレンプラントがつぎつぎに建設された。この時期の設備投資では,すでに日本企業も十分な技術力を有していたため,エチレンプラントをはじめとして,プラスチック,合成繊維原料生産プラントにも広範に国際技術が使われるようになった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」