エストゥールネイユ・ド・コンスタン(英語表記)Estournelles de Constant, Paul-H(enri)-B(enjamin) d'

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

エストゥールネイユ・ド・コンスタン
Estournelles de Constant, Paul-H(enri)-B(enjamin) d'

[生]1852.11.22. フランス,ラフレシェ
[没]1924.5.15. フランス,パリ
フランスの外交官・政治家。男爵称号をもつ。外交官としてモンテネグロトルコオランダ,イギリスなどを歴任後,政界に入り,1895年下院議員に当選。 1904年上院に転じる。 1889年に始った各国議会間の協議において積極的な活動を展開し,常設仲裁裁判所創設を目指した 99年のハーグ平和会議にフランス代表として出席。 1902年同裁判所が軽視されそうな気配になると,アメリカの T.ルーズベルト大統領に会い,メキシコとの紛争を同裁判所に付託するよう説得,以後各国政府もこれにならうようになった。 05年各国に支部をもつ国際調停機関の本部をパリに設立。 07年の第2回ハーグ平和会議招集へ向けて尽力した。国際融和と軍縮推進の努力に対し,09年 A.M.F.ベールナールトとともにノーベル平和賞を受賞。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android