エコロジー(ファッション)(読み)えころじー/ふぁっしょんのえころじー

知恵蔵 の解説

エコロジー(ファッション)

地球環境問題への意識の高まりから、ファッション界でも「エコロジー」が大きなキーワードになった。リサイクル素材の利用や二酸化炭素の排出量の削減などで企業の姿勢をアピールする動きが高まった。また、2007年秋に行われたフランスのパリイタリアミラノ、東京のコレクションでは、「エコロジー」を感じさせるデザインがトレンドになった。自然素材のゆったりとしたドレスや、自然界からヒントを得た色や柄が多用された。草木や星、花などで「自然」や「地球」を演出するブランドも多かった。買い物用のプラスチック袋を省くエコバッグが人気になり、7月にはアニャ・ハインドマーチのエコバッグを求めて長蛇の列ができて話題になった。景気は回復基調にあるといわれるものの、原油高などにより生活必需品の値上げが続くなか、エコロジー意識を反映した新しい消費の形が生まれつつあるようだ。

(高橋牧子 朝日新聞記者 / 2008年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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