エアリーの円盤(英語表記)Airy's disc

法則の辞典 「エアリーの円盤」の解説

エアリーの円盤【Airy's disc】

光学系が点光源を結像するときに生じる明るく円盤状に広がったスポットと,そのまわりにできる環からなるパターンのこと.回折図形の一種でもある.エアリーはこのパターンの強度分布が一次のベッセル関数で表現できることを示し,この回折強度は垂直入射光と回折光との間の角度を θ,sinθ を w としたとき {2J1kaw)/kaw2 に比例する.ここで k=2π/λ,λ は波長,a定数J1 は第一種一階のベッセル関数である.また中央の円板の半径は(0.61λ/nsinU) となることを導いた.ここで λ は真空中の光の波長,U は開口部から像側にできる光錐の開き角度の半分,n は像側の屈折率である.

出典 朝倉書店法則の辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android