ウワミズザクラ(上溝桜)(読み)ウワミズザクラ(英語表記)Prunus grayana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウワミズザクラ(上溝桜)
ウワミズザクラ
Prunus grayana

バラ科の落葉高木。日本全土に分布し,野山雑木林湿原に生える。一年枝には細毛があり,小枝晩秋の落葉後に脱落し枝に瘤をつくる。葉は互生し長楕円形で長さ6~10cm,幅 2.5~5cm,中央またはそれ以下の幅が最も広く,先はとがる。葉の基部に1対の蜜腺がある。4~6月,一年枝の先に多数の小さな白色花を長さ5~15cmの穂状につける。花柄の長さはの 1.5~3倍。花弁は5枚でおしべより短い。めしべ1本,花柱 1本。核果卵形で先がとがり黒熟する。新潟県地方では若い花穂や果実塩漬にし「アンニンゴ」と称して食べる。

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