ウルップソウ科(読み)うるっぷそうか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウルップソウ科」の意味・わかりやすい解説

ウルップソウ科
うるっぷそうか
[学] Globulariaceae

双子葉植物、合弁花類。多くは多年草、まれに小低木。葉は単葉で、多くは根際に群がり、その間から花茎を伸ばし、穂状に密に多くの花をつける。萼(がく)は鐘形で5裂するか、1枚の鱗片(りんぺん)状。花冠は筒状唇形雄しべは2本または4本で、花筒の上部に付着する。子房は2室、各室に上部から下垂する1個の胚珠(はいしゅ)がある。果実蒴果(さくか)。おもにアジア、ヨーロッパ、南アフリカに分布し、11属300種ほど知られ、そのうち日本には1属3種が分布し、グロブラリアがときに栽培される。

山崎 敬 2021年8月20日]

 ウルップソウ科はAPG分類ではオオバコ科に合併され、科名は消滅した。

[編集部 2021年8月20日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウルップソウ科」の意味・わかりやすい解説

ウルップソウ科
ウルップソウか
Globulariaceae

双子葉植物シソ目の1科。広義ではゴマノハグサ科の1亜科とされる。おもに地中海周辺からヨーロッパアルプスなどに分布するグロブラリア属が中心属で約 30種があり,グロブラリア科ともいう。日本を含む北半球亜寒帯と亜高山帯に産するウルップソウ属 Lagotisをこの科に含めた場合,この科を和名でウルップソウ科と呼ぶ。花は5数性の合弁花冠をもち,両性花で左右相称形をなす。

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