日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウリ(スイス)」の意味・わかりやすい解説 ウリ(スイス)うりUri スイス中部の山岳州。面積1077平方キロメートル、人口3万5000(2001)。ロイス川の谷がゴタルト山地に至る地域を中心にアルプス越えの交通の要衝であり、州面積の3分の2は標高1800メートル以上で、北の石灰岩山地、南の片麻(へんま)岩山地、花崗(かこう)岩山地が、谷底、谷壁の生活空間を狭めている。牧畜を主とする農業が盛んであるが、13世紀以来ザンクト・ゴタルト(フランス語ではサン・ゴタール)峠へ抜ける通過地域となっており、現在は観光収入も少なくない。州都はアルトドルフ。[前島郁雄] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例