ウラル炭田(読み)うらるたんでん(英語表記)Уральский Каменноугольный Бассейн/Ural'skiy Kamennougol'nïy Basseyn

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウラル炭田」の意味・わかりやすい解説

ウラル炭田
うらるたんでん
Уральский Каменноугольный Бассейн/Ural'skiy Kamennougol'nïy Basseyn

ロシアウラル地方にある炭田総称。キーゼル炭田、チェリャビンスク炭田、南ウラル炭田その他に分けられる。キーゼル炭田はこの地域で唯一の瀝青炭(れきせいたん)炭田で、揮発分37%以上の長炎炭を産する。キーゼル炭田を除いた諸炭田はいずれも褐炭炭田である。ウラル炭田の確定埋蔵炭量は約25億トン、うち瀝青炭(発電用)5億トン、原料炭3億トン、褐炭17億トン。年間出炭量は約1200万トン(1993)である。

[木下重教・樋口澄志]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android