ウラジロナナカマド(裏白七竃)(読み)ウラジロナナカマド(英語表記)Sorbus matsumurana

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ウラジロナナカマド(裏白七竃)
ウラジロナナカマド
Sorbus matsumurana

バラ科の落葉小高木。本州中部以北の高山帯に生える。高さ約 2mで全株無毛。葉は有柄で互生し奇数羽状複葉。小葉は4~6対,長楕円形で上半部に鋸歯があり,表面は青緑色,裏面は粉白色で縁はやや内曲する。7月頃,枝先に散房花序をつけ,径約 1cmの白花を密に咲かせる。花弁は5枚,円形で花爪があり,先端が凹状にくぼむ。おしべは約 20本,めしべの花柱は5本。果実は球状広楕円形で紅黄色に熟し,無毛で先端には5個の小孔が星状に並ぶ。和名は葉裏の白いナナカマド (七竈)の意。

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