ウベイディエ遺跡(読み)ウベイディエいせき(英語表記)Ubeidiyeh

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウベイディエ遺跡」の意味・わかりやすい解説

ウベイディエ遺跡
ウベイディエいせき
Ubeidiyeh

イスラエル,チベリアス湖の南にある前期旧石器時代遺跡。 1960年に調査され,礫器剥片から成る石器群が発見されている。当初は石器群の内容からオルドバイ文化に対比されて,猿人段階の人類が残したものとする意見もあったが,現在では 70万年ほど前の前期アシュール文化期の原人段階の遺跡と考えられている。ヨーロッパの地中海岸,コーカサスなどの遺跡でより古い石器が発見されているが,現在のところ西アジア最古の遺跡である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android