ウキヤガラ(浮矢幹)(読み)ウキヤガラ(英語表記)Scirpus fluviatilis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウキヤガラ(浮矢幹)」の意味・わかりやすい解説

ウキヤガラ(浮矢幹)
ウキヤガラ
Scirpus fluviatilis

カヤツリグサ科の多年草。東アジアと北アメリカに分布し,日本では北海道から九州の湿地や,池や沢の水中に生える。径3~4cmの塊茎があり,走出枝は太く短い。茎は三角形で高さ 70~150cm,2~4節がある。葉は扁平で帯褐色,上部のものは草丈以上になる。花期は7~10月。散房花序を頂生し,1~4個の小穂をつける。花序はやや多数分枝し,鱗片に反曲する芒 (のぎ) がある。包は葉状で花序よりずっと長い。果実灰褐色で菱状楕円形,3稜があって面はくぼみ,先端は嘴状にとがる。和名は,茎が太く,冬に枯れると軽くて水に浮くことによるといわれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android