日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 ウォーナー(Rex Warner)うぉーなーRex Warner(1905―1986) イギリスの小説家。オックスフォード大学卒業。1937年カフカの影響の濃い『野鴨(のがも)狩り』で文壇に登場。理想主義者の教授が小国の首相に任ぜられ、政治の現実に敗れてゆく『教授』(1938)、伝統と革新の対立を主題にした『空軍基地』(1941)など、イギリス的良識の色濃い寓話(ぐうわ)のほか、第二次世界大戦を扱った『殺されたのはなぜか?』(1943)などがある。ギリシア神話や古典の英訳紹介も多い。[鈴木建三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例