ウォルポール(Horace Walpole)(読み)うぉるぽーる(英語表記)Horace Walpole

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウォルポール(Horace Walpole)
うぉるぽーる
Horace Walpole
(1717―1797)

イギリス文人。政治家サー・ロバート・ウォルポールの四男。第4代オーフォード伯。ケンブリッジ大学卒業。審美眼に優れたディレッタントで、古典主義の時代にありながらロンドン西郊にストロベリー・ヒルとよぶゴシック風の城を建てて印刷所を置き、友人トマス・グレーの『頌歌(しょうか)集』をはじめ自著を含む多数の出版を行った。膨大な書簡と、ゴシック小説の先駆けとなった『オトラントの城』(1764)によって有名。

[小野寺健]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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