ウォルター(英語表記)Walter, Thomas Ustick

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウォルター」の意味・わかりやすい解説

ウォルター
Walter, Thomas Ustick

[生]1804.9.4. アメリカフィラデルフィア
[没]1887.10.30. アメリカ,フィラデルフィア
アメリカの建築家。 1819年,W.ストリックランド事務所に入り,28年独立。フィラデルフィアの監獄 (1828) ,負債者監獄 (31) ,ジラード・カレッジ (33) などを設計したのち,ヨーロッパへ一時旅行し,帰国後ワシントン D.C.のアメリカ国会議事堂新館と鋳鉄製の大ドーム (51~65) を設計して著名となった。アメリカ建築家協会会長をつとめた。

ウォルター
Walter, John

[生]1776.2.23. ロンドン
[没]1847.7.28. ロンドン
イギリスの印刷業者。ウォルター次男。長兄ウィリアムから 1802年『タイムズ』の経営引継ぎ,『タイムズ』を名実ともに世界の一流新聞に発展させた。 T.バーンズや J.ディレーンらの一流ジャーナリストに健筆をふるわせ,14年には蒸気機関による輪転機印刷に踏切った。

ウォルター
Walter, John

[生]1739. ロンドン?
[没]1812.11.16. テディントン
ロンドン・タイムズ』の創刊者。初め石炭商人として成功したが,1781年投機で失敗し,翌 1782年に印刷業に転じた。1784年に古い印刷所を買い図書の印刷に従事していたが,1785年1月1日『デーリー・ユニバーサル・レジスター』紙を創刊,1788年1月1日に『タイムズ』と改題。言論断圧で 2度投獄された。

ウォルター
Walter, Hubert

[生]?
[没]1205.7.13. ケント,タインハム
イギリスの聖職者政治家。国王リチャード1世に従い十字軍従軍。カンタベリー大司教,大法官となり,国王がドイツで捕われたとき国政を指導,身のしろ金の徴収に尽力した。

ウォルター
Walter, Theobald; Butler

[生]?
[没]1205
イングランド王ジョンの側近。 1185年にアイルランドに渡る。オーモンド伯バトラー家の祖。

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