ウェーバー(Eduard Friedrich Wilhelm Weber)(読み)うぇーばー(英語表記)Eduard Friedrich Wilhelm Weber

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ウェーバー(Eduard Friedrich Wilhelm Weber)
うぇーばー
Eduard Friedrich Wilhelm Weber
(1806―1871)

ドイツの解剖学者、生理学者。ウィッテンベルクに生まれ、ハレ大学で医学を修め、1829年卒業。一時開業したが、1836年ライプツィヒ大学解剖執刀者となり、1847年同大学助教授となった。長兄エルンスト・ハインリヒ・ウェーバーとともに研究を行い、1825年に「波動説」を発表して脈波の速度を測定し、ビシャの「脈拍はどの動脈中でも同時である」との説に反論した。1845年には迷走神経心臓の運動を抑制する作用があることを発見した。次兄ウィルヘルム・エドゥアルト・ウェーバーは電磁気学の開拓者である。

[大鳥蘭三郎 2018年6月19日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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