日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
ウィーナー(Alexander Solomon Wiener)
うぃーなー
Alexander Solomon Wiener
(1907―1976)
アメリカの血清学者。オーストリアの生まれ。アメリカ、ニューヨーク大学病院に勤務し、のちロックフェラー研究所員となる。1940年、ランドシュタイナーとともに、ヒトの血球とアカゲザルの血球との間に共通の抗原があることを発見し、これをRh因子と名づけた。RhはアカゲザルMacacus rhesusの頭文字による。輸血に際し、ABO式血液型が同じでも、副反応のあることをみて、その原因をRh因子の不適合に求めた。そして血液中にRh抗原(Rh因子)を有するか否かによって、血液型をRh(+)型と、Rh(-)型とに分けた。
[古川 明]
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