ウィレムスタット(英語表記)Willemstad

改訂新版 世界大百科事典 「ウィレムスタット」の意味・わかりやすい解説

ウィレムスタット
Willemstad

カリブ海南部のクラサオ島にあり,オランダ自治州地位にあるオランダ領アンティル主都。人口12万5000(2001)。外海と小さな湖を結ぶ水路セント・アンナ湾で二分されている。湾にまたがる桟橋の東側は商業中心地で,その背後は湖に沿って17世紀オランダ風の邸宅が立ち並ぶ美しい住宅地,西側はやや低所得の階層の街区である。1732年に建てられた,西半球最古のシナゴーグがある。近年は精油所とその関連施設も増大している。ウィレムスタット港は12万トン級の乾ドックを備え,カリブ海有数の良港である。
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百科事典マイペディア 「ウィレムスタット」の意味・わかりやすい解説

ウィレムスタット

カリブ海,ベネズエラ沖合にあるオランダ領アンティルの主都。クラサオ島の南岸にあり,17世紀以来のオランダ風建造物が多く,歴史地区は1997年世界文化遺産に登録された。カリブ海有数の良港を有する。1918年シェル石油の精油所が操業を開始し,関連施設が増大している。12万5000人(2001)。
→関連項目クラサオ[島]

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世界大百科事典(旧版)内のウィレムスタットの言及

【オランダ領アンティル】より

…人口20万5000(1995)。主都はクラサオ島のウィレムスタット。15世紀末にコロンブス,オヘダ,ベスプッチにより次々と発見された。…

※「ウィレムスタット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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