世界大百科事典 第2版 「ウィルソン[山]」の意味・わかりやすい解説 ウィルソン[山]【Mount Wilson】 アメリカ合衆国カリフォルニア州南西部,サン・ゲーブリアル山脈の山。標高1740m。南にサン・ゲーブリアル谷とロサンゼルス地域を見おろす。地中海式気候で晴天日が多く,カーネギー研究所によって1904年にウィルソン山天文台が設けられ,100インチ(254cm)の反射望遠鏡を有して天文学に貢献してきた。この天文台はパロマー山天文台とともに現在ヘール天文台と総称されている。山名は初代ロサンゼルス市長であり,1864年にこの山にロバ道をつくったベンジャミン・D.ウィルソンにちなむ。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報