ウィニペグ・ストライキ(英語表記)Winnipeg General Strike

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィニペグ・ストライキ」の意味・わかりやすい解説

ウィニペグ・ストライキ
Winnipeg General Strike

1919年5月 15日から6月 25日,カナダマニトバ州の州都ウィニペグで起ったストライキ。建設および金属労働者のストライキが市全域に拡大し,1ヵ月あまりウィニペグ市の機能が麻痺した。団体交渉権を求めてたたかったのであるが,ストライキが生じた原因としては,第1次世界大戦後の復員兵の戦後経済への適応の問題,高い失業率と生活費の高騰ロシア革命の影響,カナダにおける労働運動内部の対立抗争などがあげられる。州政府は連邦政府に支援を求め,5月 22日労相 G.ロバートソンと司法相 A.ミーエン視察に来て以来,連邦政府による懐柔策と強硬策の2面にわたる干渉が展開されたが事態は解決をみず,6月 21日には軍隊と労働者の衝突「血の土曜日」をみて,ようやく終息した。

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