ウィクセル効果(読み)ウィクセルこうか(英語表記)Wicksell effect

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィクセル効果」の意味・わかりやすい解説

ウィクセル効果
ウィクセルこうか
Wicksell effect

資本財価値額の変化価格数量双方の変化によってもたらされる,という事実基礎にし,単なる価格の変化に基づく資本財価値額の変化を「ウィクセル価格効果」,数量の変化に基づくそれを「ウィクセルの実質効果」と呼ぶ。資本蓄積一部賃金増加に吸収され,その残余のみが生産力の増加となって現れるにすぎない,というスウェーデンの経済学者クヌート・ウィクセル指摘からこのような分類がなされるようになった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android