インベンション(英語表記)Invention[ドイツ]

精選版 日本国語大辞典 「インベンション」の意味・読み・例文・類語

インベンション

〘名〙 (invention)
① 思いつき。発明工夫。〔外来語辞典(1914)〕
クラビーアのための小即興曲風楽曲の一形式。特に、J=S=バッハの「二声のインベンション」をさすことが多い。〔洋楽手引(1910)〕

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デジタル大辞泉 「インベンション」の意味・読み・例文・類語

インベンション(invention)

発明。創意。発明品。
多声的な手法により書かれた楽曲。特に、バッハ作曲の二声および三声のクラビーア小曲集をさすことが多い。

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改訂新版 世界大百科事典 「インベンション」の意味・わかりやすい解説

インベンション
Invention[ドイツ]

〈創意〉を意味するラテン語由来することばで,音楽用語としては,記譜法,作曲などに創意をこらした作品のこと。バッハのクラビア曲集(1720-23)の題名として知られる。この曲集は2声部曲と3声部曲をそれぞれ15曲ずつふくみ,正確には3声部曲の部分は《シンフォニア》と題されている。バッハが息子音楽教育のために書いたものだが,今日でも対位法の良い教材となっている。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インベンション」の意味・わかりやすい解説

インベンション
invention

「創意」「思いつき」を意味するラテン語インベンティオに由来。 J. S.バッハの2声および3声のクラビア曲 (1723) が有名。バッハはここで,主題の創意とともに対位法的展開の技法を示した。

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