インベスター・リレーションズ(読み)いんべすたーりれーしょんず(英語表記)investors relations

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

インベスター・リレーションズ
いんべすたーりれーしょんず
investors relations

株主裾野を広げるために、会社の素顔をよく知ってもらおうとする戦略的な広報活動のこと。略してIRとも表記する。アメリカでの預託証券発行などを目的に、一部の国際企業では早くから着手されてきたが、バブル崩壊による投資環境の大きな変化を背景に、総合商社、鉄鋼大手、航空各社などで組織づくりや活動が活発化している。企業価値に対する投資家、市場関係者の信頼を得て、望ましい株価形成や資金調達の円滑化をはかるほかリスクマネジメントという面もある。

[原 正輝]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

インベスター・リレーションズ
investor relations

企業資本の提供者たる投資家との関係を良好に維持する目的で,企業が行う財務広報活動をいい,英語の頭文字をとって IR (アイ・アール) とも呼ぶ。企業説明会の開催,印刷物の送付,広告などを通じて,自社業績や将来性に関する正確な情報を提供することにより,株主など投資家からの支持と信頼を取付け,株主の増加や安定化,資本調達促進資本コスト低下,株価の上昇など,企業経営に望ましい効果が得られると期待される。 1993年には日本 IR協議会が設立された。

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知恵蔵 の解説

インベスター・リレーションズ

IR」のページをご覧ください。

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