インディアカ(英語表記)indiaca

精選版 日本国語大辞典 「インディアカ」の意味・読み・例文・類語

インディアカ

(indiaca) バドミントンのダブルスコート四人または六人が、羽の付いたボール手のひらネット越しに打ち合うスポーツ。一九三〇年代後半にドイツのスポーツ教師が、ブラジルの伝統的ゲームペテカ」をもと考案。ペテカのルーツが南米インディアンの遊びであることからの名。

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デジタル大辞泉 「インディアカ」の意味・読み・例文・類語

インディアカ(indiaca)

バドミントンのダブルスコートで四人または五人ずつの2チームがネットをはさんで向かい合い、赤い4枚の羽の付いたボールを手のひらで打ち合うスポーツ。1930年代後半にドイツの体育教師カールハンス=クロンが、ブラジルの伝統的ゲーム「ペテカ」をもとに考案。ペテカのルーツが南米インディアンの遊びであることからの名。

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改訂新版 世界大百科事典 「インディアカ」の意味・わかりやすい解説

インディアカ
indiaca

羽根のついた平たいボールを素手で打ち合うゲーム。ドイツのスポーツ教師クローンKarlhans Krohnが,1936年にブラジルの伝統的なゲーム〈ペテカpeteca〉にヒントを得て考案した。ペテカは,砂やおがくずを詰め込んだ円錐形の基体に大きな七面鳥の羽根3枚をつけて打ち合って遊ぶもの。その古い形態は,ボリビアインディオトウモロコシの葉を束ねて作ったボールであるという。インディアカは,70年以来盛んになった旧西ドイツのトリム運動(体力づくり運動)の中で取り上げられて発展。ゲームは,ふつう羽根を含めて高さ30cmほどのボールを素手で打ち合い,バレーボール式のラリーを行う。バドミントンのコートを使い,人数は4人対4人が一般的。バレーボールほど重くはないので危険度が少なく,比較的早く上達でき,運動量は十分あるのが特色である。日本では70年ころから紹介されて普及し,80年には日本インディアカ協会が設立され,全国大会や競技会も行われている。
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百科事典マイペディア 「インディアカ」の意味・わかりやすい解説

インディアカ

羽根付きの平たいボールを,バレーボールに準じて,素手で打ち合うゲーム。専用ボールは〈インディアカ〉と呼ばれ,バドミントンの羽根を大きくしたような形状をもつ。1936年,ブラジルの伝統的なゲーム〈ペテカpeteca〉にヒントを得て,ドイツのスポーツ教師クローンKarlhans Krohnが考案。ボールのスピードが比較的遅いためラリーが続きやすく,適度な運動量が得られる。また,ボールに対する恐怖感が少ないので,球技に不慣れな人でも楽しむことができるのが特徴。コートはバドミントン・コート,人数は4人対4人がスタンダード。日本には1970年ころ紹介され,1980年には日本インディアカ協会が設立され,競技会が行われるようになった。

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