イワキンバイ(岩金梅)(読み)イワキンバイ(英語表記)Potentilla dickinsii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イワキンバイ(岩金梅)」の意味・わかりやすい解説

イワキンバイ(岩金梅)
イワキンバイ
Potentilla dickinsii

バラ科多年草。北海道から九州までの山地岩上に生える。根茎は太く,茎の高さは 10~30cm,全体に伏毛がある。葉は多くは根もとから出て長い柄があり,普通3小葉からなるが,まれにその下部に1~2枚の小葉をつける。小葉は菱状卵形で長さ2~5cm,縁にとがったあらい鋸歯があり,裏面はやや白色を帯びる。6~7月,茎の先に集散花序をつくり,径約 1cmの黄色花を開く。萼片は5枚で先は鋭くとがり,その外側に萼片と互生した5枚の幅の狭い副萼片がある。花弁も5枚で先端凹形おしべは多数あり黄色である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android