世界大百科事典 第2版「イレチェク」の解説
イレチェク【Konstantin Jireček】
南スラブ諸国専門のチェコ人史家。スラブ学・言語学・歴史学者,政治家として著名なヨーゼフ・イレチェクJosef Jireček(1825‐88)の子。プラハ大学で歴史学を修めたのち,ブルガリアの国民教育に情熱を傾け,オスマン・トルコから独立したブルガリアで文部大臣を務める(1881‐84)。学位論文であった主著《ブルガリア史》(1876)は言語学に裏付けられた徹底的な実証主義に基づく成果で,ブルガリアにおける最初の学問的著作として今日でも高く評価されている。
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報