イットリア(読み)いっとりあ

デジタル大辞泉 「イットリア」の意味・読み・例文・類語

イットリア(yttria)

酸化イットリウム

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のイットリアの言及

【イットリウム】より

…周期表元素記号=Y 原子番号=39原子量=88.9059地殻中の存在度=33ppm(26位)安定核種存在比 89Y=100%融点=1495℃ 沸点=2927℃比重=4.45電子配置=[Kr]4d15s2 おもな酸化数=III周期表第IIIA族に属する希土類元素の一つ。1794年フィンランドのガドリンJohann Gadolinは,スウェーデンのストックホルム近郊イッテルビーYtterby産の鉱物から新しい酸化物を発見し,産地にちなんでイッテルビアとよんだが,のちイットリア(イットリウムの酸化物の意)とよぶようになった。1843年スウェーデンのモサンデルCarl Gustav Mosanderはこのイットリアを3成分(イットリア,テルビア,エルビア)に分けることに成功し,その一つであるイットリアから得られた元素に旧名イットリウムを保留し,テルビア,エルビアから得られた2元素にそれぞれテルビウムエルビウムの名を与えた。…

【エーケベリー】より

…1795年ラボアジエの体系にもとづく新しい化学命名法を初めてスウェーデンに導入した。97年,発見されたばかりの新元素酸化物イットリアについて詳細な研究を匿名で発表,また1802年には新元素タンタルを発見した。これは前年に発見されたコロンビウム(ニオブ)と混同されたが,46年になって別の元素であることが確証された。…

※「イットリア」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」