イソギク(磯菊)(読み)イソギク(英語表記)Chrysanthemum pacificum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イソギク(磯菊)」の意味・わかりやすい解説

イソギク(磯菊)
イソギク
Chrysanthemum pacificum

キク科の低木状多年草で,南関東から東海地方にかけての海岸の崖などに生じる。地下茎が長く走り,茎は斜上して高さ 20~40cmになり基部は木化する。葉は茎の上部に密に互生し,やや長めの倒卵形で上半部は浅く羽裂する。葉の上面は緑色,下面は白毛が密生して銀白色,質は厚く,折ると芳香がある。秋に,茎の頂部に多数の黄色の頭花を集めてつける。個々の頭花は径数 mmで,管状花だけからなるが,ときに頭花の外周舌状花が並ぶものがあり,ハナイソギク C.pacificumf radiatumと呼ばれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android