イスラーム帝国

山川 世界史小辞典 改訂新版 「イスラーム帝国」の解説

イスラーム帝国(イスラームていこく)

ウマイヤ朝(アラブ帝国)に対する革命運動によって成立したアッバース朝の支配体制。マワーリー官僚や政府高官を占め,軍隊の非アラブ化が進むなど,アラブ,非アラブを問わず,全ムスリムに平等な社会進出の機会が与えられた。この結果,アラビア語を枠組みとしてさまざまな文化,政治,社会体制を吸収したイスラーム文明が生まれた。税制面でも課税策の平等化が図られた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報