イスラム共和党[イラン](読み)イスラムきょうわとう[イラン](英語表記)Hezb-e Jomhuri-ye Eslami

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

イスラム共和党[イラン]
イスラムきょうわとう[イラン]
Hezb-e Jomhuri-ye Eslami

1979年のイラン革命後,ホメイニ体制を支えた政党。 79年2月ベヘシュティ師,バーホナル師,アルデビーリー師,ハーメネイ師,ラフサンジャニ師ら宗教家を主体結成。革命後,国会をはじめ行政・司法など全権力を掌握し,実務穏健派や非宗教勢力,反体制派の一掃に力をふるった。ホメイニ師も権力掌握の手段として同党を最大限に利用したが,バニサドル大統領を反革命分子として追放し支配体制を固めた 81年以降,反体制派との抗争が激化するとともに,党内の派閥争いも表面化,自由経済派と統制経済派の確執が増大していった。 86年補欠選挙では自由経済派のナーテグヌーリー師と統制経済派のアフマド・アフマディの一騎打ちとなり問題が深刻化した。そのため翌 87年,ホメイニ師は党の存続は国民を分裂させるとして同党の活動を停止した。

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