イジュイコフスキ(読み)いじゅいこふすき(英語表記)Karol Irzykowski

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イジュイコフスキ」の意味・わかりやすい解説

イジュイコフスキ
いじゅいこふすき
Karol Irzykowski
(1873―1944)

ポーランド批評家詩人として出発し、劇作小説などにも手を染めたが、いずれも認められず、批評に転じ、批評集『行為言葉』(1913)などで論争的批評家としての名声を得た。しかし長編小説鬼婆(おにばば)』(1903)は、同時代人フロイトとは別個に、精神分析学的方法を独自に取り入れた実験的作品として、死後にその価値が再認識された。

[長谷見一雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android