イギリス自由主義(読み)いぎりすじゆうしゅぎ

世界大百科事典(旧版)内のイギリス自由主義の言及

【自由主義】より

…19世紀は自由主義の時代といわれるが,自由主義の具体的な展開過程は各国のおかれた歴史的条件によって異なり,民主主義,社会主義,ナショナリズムなど他の社会思想との関係も歴史の段階に応じて変化してきた。 18世紀のホイッグ主義に起源を有するイギリス自由主義は,J.ベンサムの功利主義とリカード経済学とを継承したいわゆる哲学的急進主義の運動を通じて,産業革命のもたらした新しい社会状況への適応に成功した。1832年の選挙法改正から穀物法撤廃(1846)を経て第2次選挙法改正(1862)に至るその展開は,政治過程を土地貴族勢力の独占から解放し,資本と労働の自由を実現するというブルジョアジーの政治課題を議会制の枠組みの中で漸進的に達成し,典型的な自由主義国家を成立せしめた。…

※「イギリス自由主義」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android