イオン選択性電極(読み)イオンセンタクセイデンキョク

化学辞典 第2版 「イオン選択性電極」の解説

イオン選択性電極
イオンセンタクセイデンキョク
ion-selective electrode

略称ISE.イオン電極,イオンセンサーともいう.目的のイオンの活量に対応した電位差が電極膜と溶液との界面に発生し,電極電位が変化する電極.ISEには感応膜の材質によってガラス電極,固体膜電極,液体膜電極などがある.イオン選択性電極と適当な照合電極とを組み合せた電池起電力から目的イオンの活量を測定することができる.最近ではイオン選択性電極と照合電極とを組み合わせて一体化構造とした電極が市販されている.pH測定のために用いられる水素イオン用のガラス電極が代表的なものである.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イオン選択性電極」の意味・わかりやすい解説

イオン選択性電極
いおんせんたくせいでんきょく

特定のイオンに選択的に感応して、イオン濃度(活量)に応じた出力基準電極に対する電位差)を発生する電極。イオン選択電極ともいう。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

栄養・生化学辞典 「イオン選択性電極」の解説

イオン選択性電極

 ある種のイオンに選択的に応答する膜電極で,例えばナトリウムイオンに応答する膜電極を用いて食品中の食塩濃度を測定したりする.pHメーターもHに選択的に応答する膜電極を用いている.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

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