アーマー(英語表記)Armagh

翻訳|Armagh

デジタル大辞泉 「アーマー」の意味・読み・例文・類語

アーマー(Armagh)

英国、北アイルランド東部、アーマー州の町。同州の州都。聖パトリックがケルト人キリスト教を布教するための拠点として5世紀半ばに教会を創設。これが現在の聖パトリック大聖堂(アイルランド国教会)になった。西郊ナバンフォートという、ケルト人が築いた古代遺跡がある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アーマー」の意味・わかりやすい解説

アーマー
Armagh

イギリス北アイルランド南部の都市,および地区(district council area)。地区の行政府所在地。アイルランド語では Ard Mhacha。旧アーマー県の一部。アーマー県はアイルランド独立に際してイギリス統治下にとどまったアルスター 6県の一つ。町は要塞化された丘を中心に発展し,5世紀に聖パトリックが活動拠点となる教会を設立した。16世紀にイングランド人(プロテスタント)の入植地となり,続いて王立学校(1627),図書館,天文台(1765)など多くの教育機関が開かれた。アーマーにはアイルランド教会(アングリカン・チャーチ)大主教座とカトリック大司教座の両方が置かれている。商業の中心地で,繊維,化学,光学,食品加工業が行なわれる。アーマー地区は 1973年の自治体再編により設置され,北西ダンガノン・サウスティローン北東クレイガボン,東はバンブリッジ,南東はニューリー・モーン南西はアイルランドに接する。ネー湖の南に位置し,北部は低地,南部は丘陵山地からなる。北部の低地は肥沃な農業地帯で,果樹栽培が盛ん。軽工業が行なわれるが,かつて主要工業であったリンネル工業は化学繊維の発達のため衰退した。アイルランドに接する南部は 20世紀後半,カトリック系住民とプロテスタント系住民の抗争温床となっていた。地区面積 676km2。地区人口 5万4876(2004推計)。都市人口 1万4590(2001)。

アーマー
Armagh

イギリス北アイルランド南部の旧県名。アイルランド独立に際してイギリス統治下にとどまったアルスター 6県の一つ。1973年アーマー地区と,クレイガボンニューリー・モーンの各地区の一部に分割された。

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改訂新版 世界大百科事典 「アーマー」の意味・わかりやすい解説

アーマー
Armagh

イギリス,北アイルランド南部の同名県の県都。人口5万5400(2003)。聖パトリックが5世紀にこの地を宗教の中心都市と定めて以来,アイルランドの聖地とされた。地名は〈崇高なところ〉という意味のアイルランド語に由来するといわれる。カトリック,プロテスタント双方の大司教(監督)座が置かれている。9世紀にたびたびデーン人の襲撃をうけ,中世には衰退したが,17~18世紀に王立の学校,図書館,天文台が建設されて復興した。リンネル・木綿工業が盛んで,交通の要衝であるため市場町としても栄えている。
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367日誕生日大事典 「アーマー」の解説

アーマー

生年月日:1832年5月16日
アメリカの精肉業者,穀物商
1901年没

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