アンドロステンジオン

栄養・生化学辞典 「アンドロステンジオン」の解説

アンドロステンジオン

 C19H26O2 (mw286.41).

 テストステロン生合成の直接の前駆体で,この化合物自身テストステロンの1/5〜1/10活性をもつ.エストロンの前駆体でもある.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアンドロステンジオンの言及

【男性ホルモン】より

…男性ホルモンが女性で分泌しすぎると,音声の低下,皮下脂肪の減少,月経異常などをひき起こすほか不妊になる。なお副腎皮質から分泌される男性ホルモンはデヒドロエピアンドロステロン,アンドロステンジオンなどで,これらは副腎性アンドロゲンといわれ,その分泌は脳下垂体前葉の副腎皮質刺激ホルモンACTHによって支配されている。副腎性アンドロゲンの男性ホルモンとしての生物活性は,精巣から分泌されるテストステロンに比べると弱い。…

【副腎皮質ホルモン】より

…副腎皮質から生成・分泌されるステロイドホルモンの総称で,同じ作用をもつ合成物質を含めてコルチコイドcorticoidまたはコルチコステロイドcorticosteroidともいう。副腎皮質ホルモンには,糖質コルチコイド(グルココルチコイドglucocorticoid)であるコルチゾール,コルチゾン,鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイドmineralocorticoid)であるアルドステロン,副腎性アンドロゲンであるデヒドロエピアンドロステロン,アンドロステンジオンなどがある。コルチゾール,コルチゾンは,肝臓におけるタンパク質からの糖新生を促進するほか,抗炎症・抗アレルギー作用などを示す。…

※「アンドロステンジオン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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