アントワープ

百科事典マイペディア 「アントワープ」の意味・わかりやすい解説

アントワープ

ベルギー北西部,スヘルデ河口の港湾都市。フラマン語(オランダ語)ではアントウェルペンAntwerpen,フランス語ではアンベールアンベルスAnversという。ベルギー第2の都市で,鉄鋼・造船・繊維・製糖・ダイヤモンド研磨工業が行われる。大学(1966年創立)がある。7世紀より知られ,13世紀以後商業都市として発展し,16世紀スペイン支配下に西欧第1の貿易港となり,また1531年にはヨーロッパで最初の株式取引所が設立された。50万2604人(2012)。
→関連項目アントワープオリンピック(1920年)アントワープ中央[駅]

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旺文社世界史事典 三訂版 「アントワープ」の解説

アントワープ
Antwerp

ベルギー北部の商業部市。アントウェルペンとも呼ばれる
12世紀ごろから商業が発達,1291年に自由都市となり,1315年ハンザ同盟に加入。15世紀後半からブリュージュにかわって繁栄し,カール5世の時代はアジア物産の中継貿易で栄え,当時のヨーロッパにおける金融の中心地として繁栄。オランダ独立戦争中,スペイン軍に占領略奪されて衰え,三十年戦争後まったく不振となった。1830年ベルギーが独立してから再び発展し,現在に至っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アントワープ」の意味・わかりやすい解説

アントワープ
あんとわーぷ
Antwerp

ベルギー北部、アントウェルペン州の州都アントウェルペンの英語名。

[編集部]

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世界大百科事典 第2版 「アントワープ」の意味・わかりやすい解説

アントワープ【Antwerp】

ベルギー北部,スヘルデ川の河口に臨む大貿易港,臨海工業都市で,同名州の州都。アントワープは英語で,フラマン語(オランダ語)ではアントウェルペンAntwerpen,フランス語ではアンベルスAnversまたはアンベール。人口は隣接12市を含む都市圏全体で62万6000(市域のみでは19万7000。1979)でベルギーでは第2位。フラマン語圏の中心都市でもある。同港は内陸水路や鉄道,高速自動車道によってベルギー各地のみならず,西ドイツ,北フランスと,また1976年に完成したスヘルデ・ライン運河により,ライン河口と結ばれている。

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デジタル大辞泉 「アントワープ」の意味・読み・例文・類語

アントワープ(Antwerp)

アントウェルペンの英語名。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アントワープ」の意味・わかりやすい解説

アントワープ

アントウェルペン」のページをご覧ください。

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精選版 日本国語大辞典 「アントワープ」の意味・読み・例文・類語

アントワープ

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世界大百科事典内のアントワープの言及

【商業】より

… これに比べてポルトガルのインド航路の開拓とスペインの新大陸発見は従来の貿易構造に対してはるかに大きな影響を与えた。大量のコショウがポルトガル船によってリスボンへ,さらにアントワープへと運ばれた。こうして16世紀前半にアントワープは西ヨーロッパの大市場に成長した。…

【商人】より

…スペイン,ポルトガルの王室は厳重な国家管理によってこの貿易から最大の利益をあげようとしたが,それにくいこんで成功したのはむしろドイツ,オランダ,イタリアなどの外国商人であった。一方,北方ではアントワープが大きく発展していた。その商業取引所は1485年に開設され,16世紀にはヨーロッパ中の商人が集まるようになった。…

【水運】より

…インド航路やアメリカの発見によってヨーロッパの海運は大きく発展したが,北海と地中海を結ぶ伝統的な交易網もなおその重要性を失わなかった。【清水 広一郎】
[近世・近代の海運]
 16世紀における北西ヨーロッパ最大の中継貿易港アントワープが,オランダ独立戦争の渦中で1585年スペイン軍に占領され港の入口がオランダ側に閉鎖されると,中継貿易の中心はオランダのアムステルダムに移った。17世紀前半オランダの海運と貿易は驚異的発展を遂げ,その商船隊はバルト海,北海から南の地中海,レバント,さらにアフリカ西海岸,カリブ海域,北アメリカ,東アジアにまで進出し,オランダはまさにヨーロッパの海運業者になった。…

【大航海時代】より

… アジアにおけるポルトガルの活動はアルブケルケ以後は国家財政の悪化もあってしだいに低調になっていったが,48年になって大きな転機を迎えた。この年国王ジョアン3世はベルギーのアントワープにあった商館を閉鎖し,王室財政の悪化が明白になった。またインドではこの年に積極的な軍事政策をとっていた副王ドン・ジョアン・デ・カストロがゴアで没し,これ以後インドにおけるポルトガル人はゴアを中心として,イスラム商人との間に貿易を行うだけになった。…

※「アントワープ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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