日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンティゴノス(3世)」の意味・わかりやすい解説 アンティゴノス(3世)あんてぃごのすAntigonos Ⅲ(前263―前221) ヘレニズム時代のマケドニア王(在位前227~前221)。アンティゴノス朝第5代。アンティゴノス2世の異腹の甥(おい)。前者の嗣子(しし)デメトリオス2世の没(前229)後その寡婦を迎えて継子フィリッポス(5世)の摂政(せっしょう)となり(それゆえドーソーンDosonとあだ名された。支配を「与えよう」と口約束する男の意)、ついで紀元前227年自ら王位に就いた。ギリシアの大部分を配下に置いて同盟を結成させ、自分の覇権下にギリシアを一体化しようと図った。初めてローマと衝突した。[金澤良樹] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例