アンティグアバーブーダ(英語表記)Antigua and Barbuda

精選版 日本国語大辞典 「アンティグアバーブーダ」の意味・読み・例文・類語

アンティグア‐バーブーダ

(Antigua Barbuda) カリブ海東部、小アンティル諸島中に位置する国。首都セントジョンズ。一九八一年、イギリスから独立

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デジタル大辞泉 「アンティグアバーブーダ」の意味・読み・例文・類語

アンティグア‐バーブーダ(Antigua and Barbuda)

西インド諸島東部、小アンティル諸島北部のアンティグア島バーブーダ島などからなる独立国。首都はセントジョンズ英領から1981年独立。英連邦加盟。人口10万(2021)。

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改訂新版 世界大百科事典 「アンティグアバーブーダ」の意味・わかりやすい解説

アンティグア・バーブーダ
Antigua and Barbuda

基本情報
正式名称アンティグア・バーブーダAntigua and Barbuda 
面積=442km2 
人口(2010)=9万人 
首都=セント・ジョンズSt.John's(日本との時差=-13時間) 
主要言語=英語 
通貨=東カリブ・ドルEast Caribbean Dollar

カリブ海小アンティル諸島のリワード諸島にある,イギリス連邦に属する独立国。アンティグア島,バーブーダ島,レドンダ島(無人)からなり,総面積は種子島にほぼ等しい。住民は黒人とその混血がほとんどであり,この他に少数のイギリス人,アメリカ人,ポルトガル人,シリア人などがいる。宗教は英国国教会が主である。アンティグア島は面積約281km2サンゴ礁から成る北東部と,中央平野,火山起源とする起伏に富んだ丘陵からなる南西部に分かれる。熱帯海洋性気候で,綿花,トロピカル・フルーツ,野菜等が栽培される。住民の2/3は北東部に集中しており,最大の都市は首都セント・ジョンズである。またセント・ジョンズ港は水深のある良港で,イギリス本国と結ぶ船便があり,近郊にクーリッジ空港があり,観光業の拡大に大きな役割を果たしている。アンティグア島の北方40kmにあるバーブーダ島(面積151km2)はサンゴ礁の島で,漁業牧牛等が伝統的に営まれてきたが,近年リゾート開発が進んでいる。このような観光開発の結果,アンティグア・バーブーダの1994年の1人当り国民総生産は6970ドルに達しており,カリブ海地域でも高い水準にある。東カリブ諸国機構に属し,通貨は東カリブ中央銀行の発行する東カリブ・ドル,また司法では東カリブ裁判制度に属している。

 アンティグアは1493年コロンブスによって発見され,17世紀前半にイギリス植民地となり,17世紀後半に植民が進んだ。両島は1958年西インド連邦に加盟し,62年の同連邦解体後,67年イギリス自治領となった。独立への歩みは,バーブーダがイギリスの統治下にとどまりたいとしたことから曲折を経たが,その要望は最終的にイギリスにより退けられ,81年11月1日〈アンティグア・バーブーダ〉として独立した。イギリス女王を元首とする立憲君主制をとり,女王の名代として総督がおかれている。二院制の国会があり,首相は議員の中から総督が任命し,閣僚も,首相の助言に基づいて総督が任命する。バーブーダにはアンティグアから分離独立を目ざす動きがある。
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