アンティオコス(1世)(読み)あんてぃおこす(英語表記)Antiochos Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンティオコス(1世)」の意味・わかりやすい解説

アンティオコス(1世)
あんてぃおこす
Antiochos Ⅰ
(前324―前261)

シリア王国セレウコス朝の王(在位前280~前261)。セレウコス1世とバクトリア系王族出身のアパマの子。即位前から父の共同統治者として東方領土を支配した。その後、マケドニアとは講和したが、エジプトプトレマイオス朝)とは第一次シリア戦争を行い、小アジア西岸南岸を失ったが、その地への侵入民ガラティを破り、ソテル(救済者)の号を得た。イランおよび小アジアで都市化政策を推進した。

[小川英雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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