アンチ・キリスト(英語表記)Anti-Christ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンチ・キリスト」の意味・わかりやすい解説

アンチ・キリスト
Anti-Christ

キリスト教神学用語で,キリストの敵あるいはキリスト教信仰を拒否する者をいう。前者意味ではベリアルやサタンなどの悪魔をさすことも多く,後者の意味では異端者を含む。中世以後教皇権に対する王権アンチ・キリストと形容した。ニーチェがその著『アンチ・キリスト』において,キリスト教倫理を徹底的に批判したのは有名。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android