アンダマン・ニコバル連邦直轄地(読み)アンダマン・ニコバル(英語表記)Andaman and Nicobar

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

アンダマン・ニコバル〔連邦直轄地〕
アンダマン・ニコバル
Andaman and Nicobar

インドベンガル湾東部沖合いに浮かぶ,アンダマン諸島ニコバル諸島で構成されるインド連邦政府の直轄地。大小約 300以上の島々からなる。地形的にはラカイン山地の延長にあたり,高温多雨で密林に覆われる。行政庁所在地はサウスアンダマン島のポートブライアで,ここからコルカタ (カルカッタ) とチェンナイ (マドラス) に定期航路が通じる。 19世紀中頃から約1世紀の間イギリスの流刑植民地であり,第2次世界大戦中の3年間は日本軍が占領,1945年インドに返還され,1950年からインド連邦政府の直轄地となった。米,ココナッツ,林産品などを産する。先住民はアンダマン人がニグロイドに,ニコバル人がモンゴロイドに属するが,本土からの入植者も多い。面積 8249km2。人口 35万 6152 (2001) 。

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