アングラ
②
非合法、または非公式であること。「アングラ新聞」
[
語誌]一九六七年頃から登場しはじめた「
アンダーグラウンド映画」から「アングラ」が一般的になった。昭和四二年(
一九六七)、
東京の草月会館の実験映画会から流行したともいわれ、以来、
反体制、反商業主義の前衛的な芸術・文化・風俗を指すようになった。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「アングラ」の意味・読み・例文・類語
アン‐グラ
《地下の意の「アンダーグラウンド」の略》
1 商業性を無視し、独自の主張をする前衛的で実験的な芸術。または、その作品。1960年代に米国で発生して、日本にも普及した。映画・演劇を主とする。「アングラ芸術」
2 非公式または非合法であること。「アングラ新聞」
3 出所不明であること。「アングラ資金」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界大百科事典(旧版)内のアングラの言及
【アンダーグラウンド映画】より
…今日の〈自主映画〉群には,〈アメリカン・アバンギャルド〉本来の〈もっとも個人的なテーマをもっとも個人的な手段によって表現する〉という自由の精神が受け継がれているといえよう。なお,1960年代末期には《映画評論》を中心に,〈暗黒舞踏〉〈地下演劇〉なども含めて〈アングラ〉という日本的に略語化されたジャーナリスティックな風俗用語が生まれ,風化し,転用され,今日に至っている。【日比野 幸子】。…
※「アングラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」