アンギラ島(読み)アンギラトウ(英語表記)Anguilla

デジタル大辞泉 「アンギラ島」の意味・読み・例文・類語

アンギラ‐とう〔‐タウ〕【アンギラ島】

Anguilla》西インド諸島東部、小アンティル諸島北端にある英自治領の島。1650年から英領。1967年、独立前のセントクリストファーネイビスと合わせて自治領とされたが、セントクリストファー島主導の自治を嫌い独立宣言。1969年に英警官隊が派遣されるとこれに降伏し、英直接統治に復した。1976年に再び自治領となり、1980年セントクリストファーネイビスから分離ロブスターの漁と輸出が盛ん。人口1.6万(2021)。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンギラ島」の意味・わかりやすい解説

アンギラ島
アンギラとう
Anguilla

西インド諸島東部,小アンティル諸島北部,リーワード諸島北部にあるイギリス海外領土。サンゴ礁の低平な島で,東西に長いその形からアンギラ(スペイン語で「ウナギ」の意)の名が由来。1650年以降イギリス領。1967年2月,南約 100kmにあるセントクリストファー島,ネビス島とともに,イギリス領セントクリストファー=ネビス=アンギラとして西インド諸島連合州に加盟,完全な内政自治権を得たが,3ヵ月後一方的にほかの 2島(→セントキッツ・ネビス)からの分離を宣言,1980年正式に離脱し,単独のイギリス属領となった。住民大部分が奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人ムラット(黒人と白人混血)。主産業はエビを中心とした漁業のほか,塩湖からの製塩が行なわれる。白砂海浜をもち,観光業も重要。1999年カリブ共同体準加盟。面積 91km2。人口 1万4254(2006推計)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンギラ島」の意味・わかりやすい解説

アンギラ島
あんぎらとう
Anguilla

カリブ海のリーワード諸島北端にあるイギリス植民地の島。面積91平方キロメートル、人口8960(1992)。主都はザ・バレー。住民の大部分は黒人でキリスト教徒。製塩、漁業、牧畜がおもな産業である。1650年にイギリスの植民地となり、1967年に近くのセント・キッツ島、ネビス島、ソンブレロ島とともにイギリスのセントキッツ・ネビス・アンギラ自治領となったが、1971年に自治領から分離してイギリス領植民地に戻った。

[菅野峰明]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android