アンカット(読み)あんかっと(英語表記)uncut

翻訳|uncut

精選版 日本国語大辞典 「アンカット」の意味・読み・例文・類語

アンカット

〘名〙 (uncut) 雑誌書籍小口(こぐち)を切りそろえてないこと。読むときにはペーパーナイフ等を使って切りながらすすむ。フランスとじ。
※羹(1912)〈谷崎潤一郎〉三「レクラム本のアンカットの頁を指で切り開いて」

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デジタル大辞泉 「アンカット」の意味・読み・例文・類語

アンカット(uncut)

書籍や雑誌の小口こぐちが袋状のままで化粧裁ちしていないこと。フランスとじ。

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図書館情報学用語辞典 第5版 「アンカット」の解説

アンカット

製本の際,図書の天,地,小口の縁を切り落とさないで仕上げたもの.丸縁ともいう.フランスとじなどに多く,読者がペーパーナイフで順次ページを切って読むようになっている.しかし,未開(unopened)とは異なり,全ページを開いたとしても,余白を化粧断ちしていないので,やはりアンカットという.またヨーロッパでは,読者がアンカット版を買い,自分好みの装丁をほどこす風習があるため,アンカット版は,薄い仮表紙のものが多い.

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