アワブキ(泡吹)(読み)アワブキ(英語表記)Meliosma myriantha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アワブキ(泡吹)」の意味・わかりやすい解説

アワブキ(泡吹)
アワブキ
Meliosma myriantha

アワブキ科の落葉高木。北海道を除く日本各地の山地に生える。高さ 10mをこす。若枝や花序の軸などに黄褐色の毛が密生し,葉の裏面でも脈上にこの毛がみられる。葉は柄があって互生し,長さ 10~25cmの長楕円形で 20対余の羽状の葉脈が目立つ。この葉脈の先端は葉縁で芒 (のぎ) 状に突出し,鋸歯となる。初夏に,大きな円錐花序をつくって多数の淡黄色5弁の小花を密につける。5枚の花弁のうち3枚は丸くて平開し,2枚は細い線形である。水分が多く,燃やすと切り口から泡を吹出すのでこの和名がある。

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