世界大百科事典 第2版
「アルモリカン山地」の意味・わかりやすい解説
アルモリカンさんち【アルモリカン山地 Massif Armoricain】
フランス北西部の山地で,ブルターニュ地方から西部ノルマンディー,バンデ,アンジュー地方にひろがる。アルモールはケルト語で〈海に近い地方〉の意。フランスで最も古い山地のひとつで,先カンブリア系の変成岩類,古生代以後の堆積岩からなり,西北西~東南東の地質構造が卓越する。地形的には第三紀はじめの準平原に由来する小起伏の高原・丘陵をなし,その平均高度は100m余りで低い(最高は標高417mのアバロアール山)。
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アルモリカン山地
あるもりかんさんち
Massif Armoricain
フランス西部の山地。面積約6万5000平方キロメートル。ブルターニュ、バンデー、アンジュー、バー・メーヌ、ノルマンディー西部に及ぶ丘陵地の総称で、パリ盆地とアキテーヌ盆地を画している。古生代末期に形成された褶曲(しゅうきょく)山脈が長年の侵食作用を受けて準平原化した丘陵地で、最高点は標高417メートル、平均高度100メートル。低平ではあるが、複雑な地形をみせている。
[高橋 正]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例