アルベンスグスマン(英語表記)Jacobo Arbenz Guzmán

改訂新版 世界大百科事典 「アルベンスグスマン」の意味・わかりやすい解説

アルベンス・グスマン
Jacobo Arbenz Guzmán
生没年:1913-71

グアテマラ軍人,政治家。スイス系の家庭に生まれ,軍人として昇進,フアン・ホセ・アレバロ政権の国防相になる。1950年に左派軍部の支持を得て大統領に当選し,土地改革等の急進策を実施する。同国に大きな利権を持つアメリカ企業ユナイテッド・フルーツ社の所有地の収用をめぐってアメリカ政府と対立し,54年にアメリカに支援されたカスティリョ・アルマス大佐が指揮する反革命軍の侵攻に直面して,同政権は崩壊した。亡命先で死亡
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアルベンスグスマンの言及

【グアテマラ】より

…44年10月には,小ブルジョアジー,学生が軍部の一部の支持を得て,ウビコを倒した軍事評議会を打倒し,翌年,改革派のフアン・ホセ・アレバロが大統領に選出された。アレバロの改革政策は,50年に選ばれたハコボ・アルベンス・グスマン大統領に受け継がれる。 アルベンス政権は,一連の進歩的政策を実施した。…

※「アルベンスグスマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android