アルバータ油ガス田群(読み)アルバータゆガスでんぐん(英語表記)Alberta

改訂新版 世界大百科事典 「アルバータ油ガス田群」の意味・わかりやすい解説

アルバータ油・ガス田群 (アルバータゆガスでんぐん)
Alberta

カナダ西部のアルバータ州は,同国最大の産油ガス地帯である。アルバータの炭化水素鉱床は二つのグループに大別される。一つはロッキー山脈の東麓沿いの複雑な構造に分布するもの,もう一つは内部平原の緩い構造に分布するものである。山麓部には多数のガス田が発見されているが,いずれも衝上断層を含む断層ブロックにトラップされている。代表的ガス田としてはターナー・バレー,ピンチャー・クリークなどがある。平原部においては古生代の礁状石灰岩油層と中生代の砂岩ガス層とがある。代表的油田としてはペンビーナ,スワン・ヒルズ,レッドウォーター,ジュディ・クリーク,サウス・スワン・ヒルズなどの巨大油田がある。アルバータ州の北東部および東部にはアサバスカ,コールド・レークなどに大タールサンド鉱床が存在する。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android