アルテ・ピナコテーク(英語表記)Alte Pinakothek, München

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルテ・ピナコテーク」の意味・わかりやすい解説

アルテ・ピナコテーク
Alte Pinakothek, München

ミュンヘンにあるドイツの代表的美術館の一つで,バイエルン州立絵画コレクションに属する。近代美術を集めたノイエ・ピナコテークに対して,中世から 18世紀までの絵画コレクションを収蔵している。コレクションの歴史は 16世紀前半のバイエルン公ウィルヘルム4世 (在位 1508~50) にさかのぼり,その後ジュッセルドルフマンハイム諸公のコレクションが加えられ,内容は一層の充実をみた。最初の建物は 1826~36年にルートウィヒ1世の命により新古典主義の建築家 L.クレンツェの手で建てられたが,第2次世界大戦で破壊され,現在の建物が再建された (1957) 。コレクションの中心はルネサンス期のドイツ,初期ネーデルラント,ルネサンスからバロックにかけてのイタリアと 17世紀のフランドル・オランダ絵画で,特に『最後の審判』その他を含むルーベンスのコレクションは有名。

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百科事典マイペディア 「アルテ・ピナコテーク」の意味・わかりやすい解説

アルテ・ピナコテーク

ドイツのミュンヘンにある絵画館ピナコテークは元来絵画館を意味するギリシア語に由来する。1836年バイエルン公の収集品を集めて創設デューラールーベンスなどルネサンスから18世紀ころまでの大家の収集で知られる。名称は〈旧絵画館〉の意味で,同じくミュンヘンに18世紀半ば以降の絵画を収めた〈ノイエ・ピナコテークNeue Pinakothek(新絵画館)〉がある。

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