アルテンブルク(読み)あるてんぶるく(英語表記)Altenburg

デジタル大辞泉 「アルテンブルク」の意味・読み・例文・類語

アルテンブルク(Altenburg)

ドイツ中部、チューリンゲン州都市。10世紀ごろに交易拠点となり、17世紀から20世紀にかけて、ザクセンゴータ‐アルテンブルク公国の時代を除き、ザクセン‐アルテンブルク公国の首都が置かれた。16世紀半ばよりトランプ製造が盛んで、トランプ博物館がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルテンブルク」の意味・わかりやすい解説

アルテンブルク
あるてんぶるく
Altenburg

ドイツ東部、チューリンゲン州東端にある都市。1949~1990年は旧東ドイツに属した。肥沃(ひよく)なレス(黄土)で覆われたライプツィヒ低地湾入部南部の標高180~225メートルに位置する。人口4万1300(2000)。19世紀なかばの鉄道開通によって褐炭採掘が始まり、今日、多様な工業が立地している。トランプ製造は1552年以来行われており、世界的に有名である。フリードリヒバルバロッサの建てたアウグスチン修道院の塔「赤の尖塔(せんとう)」は市の象徴となっている。

[佐々木博]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アルテンブルク」の意味・わかりやすい解説

アルテンブルク
Altenburg

ドイツ東部,チューリンゲン州の都市。ライプチヒの南約 40kmのプライセ川沿いにある。 10世紀にスラブ人居住地との境界部に発達した交易中心地で,1603~72年,1826~1918年には,ザクセン=アルテンブルク公国の首都。ドイツのトランプ遊び「スカート」の発祥地として知られ,トランプ博物館がある。トランプ製造のほか,ミシン,帽子,ドラム用なめし皮など特色ある工業が発達。 15世紀の教会,16世紀の市庁舎などがある。人口4万 8926 (1991推計) 。

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