アルゼンチン・タンゴ(読み)あるぜんちんたんご(英語表記)Argentine tango 英語

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アルゼンチン・タンゴ」の意味・わかりやすい解説

アルゼンチン・タンゴ
あるぜんちんたんご
Argentine tango 英語
tango argentino スペイン語

アルゼンチンおよびウルグアイの作曲家によってつくられたタンゴヨーロッパに伝わって生まれたコンチネンタル・タンゴと区別してこの名称が用いられる。『エル・チョクロ』『カミニート』『ラ・クンパルシータ』などがこれに属する。原地では普通、バンドネオンピアノバイオリンコントラバスを主にしたオルケスタ・ティピカorquesta típica(典型的楽団の意)によって歯切れよく演奏される。

[永田文夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のアルゼンチン・タンゴの言及

【タンゴ】より

…ほとんどの場合,独特のアクセントを伴う歯切れのよい2拍子系のリズムを持つ。タンゴのうちとくに名高く重要なのはアルゼンチン・タンゴ,すなわちブエノス・アイレスに起こり,ここを本場として発達したタンゴである。 アルゼンチン・タンゴの発生については諸説あるが,その源にはキューバから伝来したハバネラ,それがブエノス・アイレス周辺で変化した形と思われるミロンガ,ヨーロッパから移入されたポルカ,ブエノス・アイレスにも昔は多かった黒人系住民の行列の音楽であるカンドンベcandonbeなどが混在し,それぞれが影響しあったものと思われる。…

※「アルゼンチン・タンゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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